仕事柄、お子さんの留学をお考えの親御さんに、語学留学の体験談を聞かれる事があります。
私自身、学生時代は(18歳に1ヵ月、19歳に1年間)イギリス語学留学をしていたのですが、
や~…模範となれる内容ではなく、お伝えすることに気が引ける引ける…笑
でも、反面教師として参考になる事があるのかも?と思いお話すると、真剣にうなずきながら聞いてもらえるんです。ごくごく平凡な学生でたいした話は出てきませんが、だからこそリアルに感じ取ってもらえている様子。
全然頼りない内容ですが、せっかくなのでブログでも紹介させてもらう事にしました。
Contents
イギリス語学留学を選んだ理由
そもそも私が留学を希望したのは、英語が好きだったことと、英語力をつけていろんな国の人と話をしてみたいと思ったからでした。
ただ動機は置いといて、両親はこの選択を喜んでいたそうです。理由は治安の心配が少ないから。親となった今、両親の気持ちはすごくわかります。子供一人で海外にいかせるんです。安全面は気になりますよね。
当時は、恐ろしくゆるゆるな世間知らずの私でしたが、イギリス生活をしてきて発見や感じる事がありました。
いま親の立場となり当時の状況を考えても、とても魅力的な国だったと改めて感じます。
どんな風に魅力的だったのかお伝えしていきますね。
イギリスってどんなところ?
地図に記載されてる4つの国を合わせてイギリスと読んでいます。
私はイングランドに滞在しており、☆マークのチェシャーというところに住んでいました。
田舎なのがまたいい味を出していて、レンガ造りの家や道がとてもかわいい癒しの空間でしたよ~
動機となった「街並みが綺麗そう」という思いは裏切られず、その辺の路地ですら私にとっては物語の世界のように感じました。
慣れるまで外を歩く度に街並みに感動していたものです。
英語
日本で学んでいるのは、アメリカ英語だとご存知ですか?
や、普通は知ってるんですよね。その普通を知らなかった私は、イギリスの学校で「日本で、アメリカ英語とイギリス英語のどちらを英語を学んできたの?」と先生に聞かれた時、キョトーンでした。
「え?イントネーション以外の違いなんてあるの?」レベルで、何もわかっちゃいない…。
よく比較して言われるのは、イギリス英語はハキハキした発音で、アメリカ英語は流れるような発音。冗談でお互いの英語について、皮肉を言っているシーンを見かけたりもします。
確かに違うんですよね。慣れてくると、私はアメリカ人の英語を聞き取るほうが苦手だと気が付きました。逆にアメリカ英語に慣れている友人は、イギリス英語が聞き取りにくいと言います。
他にも、細かく発音やスペル、言い方なども変わってきます。
イギリス | アメリカ | |
発音【例:Car】 | 【kaː】Rを発音せずに、カー | 【kar】Rを発音するので舌を巻く |
スペル【例:ourとor】 | colour | color |
言い方【例:紙幣】 | note | bill |
特にスペルは混乱しました。
flavour、centre、realise、offence…などなど書けてたはずの単語がわからなくなっているんです。
「英語力落ちた!?!?」と本気で焦ったあの瞬間を今でも忘れません…。
「あぁ…スペルがアメリカ英語と違うのか…」と気が付いてからは、特に問題ではなくなりました。アメリカ英語を書いても間違いではないわけで。違うものがあるという事実を知り、自分自身が混乱さえしなければそれでいいのかな?という印象でした。
発音に関しても「あなたはアメリカ英語に慣れてるのね~」と言われるくらいで、特に問題はありませんでした。まぁ…どっちに合わすとか気にしていられないくらい、余裕が無かったので、あれこれ言われても対応はできなかったと思いますが…笑
参考【なまり】
どの国にもある程度の地方の訛りはあると思うのですが、イギリスも例外ではありません。「スコットランド、ウェルズ、北アイルランド」はそれぞれ違う国ということもあり、元々使っていた言語が違います。なので、地域によっては英語の訛りが強い!
実際、スコットランドの方のスピーチを聞く機会があったのですが、正直、全然聞き取れませんでした。他の生徒もポカーーーン…。先生も、あれを聞き取れたらたいしたものだと言うほどのものでした。
飛行時間と金額、時差
◆飛行時間→直行便でロンドンまで約12時間。
◆飛行機代(往復)→10万円~30万円
◆時差→日本よりも9時間遅い(サマータイムは8時間)
気候
気候(地域によってかわりますが…)
- 夏→気温…約23度、日照時間…AM5:00~PM9:00
- 冬→気温…約6度、日照時間…AM8:00~PM4:00
夏がすっごい過ごしやすかったです。
学校の先生達が暑い暑いと言ってた夏が私にとっては快適…。そして、日が長いのなんの!うっかり遅くまではしゃいでいたものです。
あとは、一日に天気がコロコロ変わるのも印象的。イギリスの人達に「すごい天気変わるでしょう~これがUKよ!」と何度も紹介されたくらいイギリスの名物となっているようです。
食べ物
イギリスの食べ物はまずい!!とよく聞きますが、私はおいしくいただいていましたよ~。
伝統料理といえばフィッシュアンドチップス。
大絶賛するかといわれたらそうではないかも?ですが、普通においしかったです!
ティタイムで飲まれる紅茶やスコーンもすごくおいしくて、贅沢な時間に感じました。
お店や好みによる話だと思うのですが、「イギリス料理はまずい」というのは、もうずいぶん昔の話となったのではないかと思います。
治安
近年、テロ事件などもあり、決して油断できる状況でないのは確かです。そして、極端に治安のいい日本にいる感覚でいる事は危険。スリや置き引きなどへの対策も必須です。
でも、日常生活を過ごす分には、何も怖い思いはしませんでしたよ。一人で街を歩いたり、バスに乗ったり。田舎町だったので、余計に穏やかだったのかもしれませんが…。
お店での人々の振舞いなどを含めても、日本の感覚に近い国だと感じました。
物価
物によるのは確かなのですが、全体的に日本よりも高いといわれています。
特にロンドンはホテルなどの宿泊費やレストランなどはとても高い!一度、宿泊ありの旅行の計画を立てましたが…やめました。この高い理由は、税金にあります。
逆に言うと、スーパーなどで果物、お菓子、パンなどを買うなら金額はそこまで日本と変わりません。
私は、基本は田舎にある学生寮で過ごしていたのもあり、都会に出ない限り「高い」と思う事はほぼありませんでした。
お金
ヨーロッパは、基本的にユーロで統一されていますが、イギリスは別でポンドを使います。
語学学校
田舎の語学学校に通っていました。日本人は数名いましたが、基本的にはヨーロッパの子が多かったです。(ロンドンなど大きな街に行くと、日本人の割合はずっと増えるようです。)
深く考えず選んだイギリスですが、いろんな国の友達と出会いやすい環境であったのは大きなメリットだと後から気が付きました。
スイス、ドイツ、オーストリア、イタリア、フランス、ロシア、ウクライナ、韓国、中国、台湾…これだけの国の人たちと出会い、良くも悪くも国民性の違いを知り、認め合えるような環境があったのは、とても贅沢なこと。本当にいい経験をさせていただきました。
書き出すと長くなるので、また改めて学校生活については、書いていこうと思います。
旅行
ヨーロッパへのアクセスがいいことを利用して、学校の長期休みに友達の家に遊びに行くこともありました。
飛行機代だけを思うと1万円あればスイスに行けたり。
気楽にいろんな国を旅できる環境があるのも、イギリスのいいところですね。
まとめ
イギリスの雰囲気は、ぜひぜひ息子にも味わってもらいたいところ。
その辺にリスがいたり、整備され安全な大きな公園があったり…。息子が絶対喜びそうな環境が整っているんです。
親子留学にイギリスも行きたいと考えましたが、英語の違いで混乱する事への懸念となにより、飛行時間と費用がやはりネックになる感じ…。
あくまで個人の意見にはなりますが、イギリスは子供がしっかり英語の違いも理解し、記憶に残るようになってから連れていくと、より価値あるものになるかな?と感じます。
ただ、イギリス留学自体は、すごく素敵でおすすめ!!!