現在、セブ専門の留学カウンセラーとして働いている私ですが、学生時代はイギリスに留学していた時があります。
【留学】と一言で言っても、体験した事、感じた事は全然違いました。
今回は、留学を検討している方に向けて。
私が経験してわかったセブ留学とイギリス留学の違い、お勧めの留学先をお伝えしたいと思います。
Contents
セブ留学とイギリス留学の違い
最初に、私の留学経験をざっくり紹介。
参考
- セブ留学⇒親子留学(10日間)
- イギリス留学⇒学生(1か月間、1年間)
英語、語学学校、生活面、国民性
それぞれの項目について、セブ留学とイギリス留学を比較していきたいと思います。
英語
まずは留学のメインの目的となる【英語】についてです。
セブ留学とイギリス留学では、学べる英語の種類が違いました。
セブはアメリカ英語
セブで学べる英語は、アメリカ英語です。
日本人は、学校でアメリカ英語に慣れているため、セブで触れ合う英語自体に違和感は感じないのではないのでしょうか。
もともとセブの方はビサヤ語(セブアノ語)を話しており、母国語は英語ではありません。でも幼稚園の頃から英語に触れあい、小学校から授業は英語で行われるため、セブ(フィリピン)の方の英語力はかなり高いです。
実際、私がセブを滞在している間も、観光先やタクシーなど、どこでも英語が通じました。
そして、セブの方の英語は、ネイティブ英語を話す方よりスピードが遅く、スラングも少ないため、すごく聞き取りやすいです。
ただ、フィリピン訛りを感じることは多いです。でも、どの国の英語も訛りってあるんですよね。オーストリア訛りやイギリス訛り。結局、国が違えば訛りを感じます。
私個人的には、セブの方の訛りは気にするほどのものではないように感じました。
イギリス英語
続いては、イギリス英語についてです。
イギリス英語は、アメリカ英語とはスペル、発音、言い方が違うものがあります。
イギリス | アメリカ | |
発音【例:Car】 | 【kaː】Rを発音せずに、カー | 【kar】Rを発音するので舌を巻く |
スペル【例:ourとor】 | colour | color |
言い方【例:紙幣】 | note | bill |
当時この違いを知らなかった私は、混乱した時期がありました。
ただ、違和感を感じた時に
そして、「イギリス英語は、アメリカ英語に比べて聞き取りにくい!」という日本人の意見が多いですが、個人的にはハキハキ話すイギリス英語の方が聞き取りやすく感じます。
どっちがおすすめ?
英語があまり得意ではない方はセブを、すでにある程度話せる方はイギリスをお勧めします。
語学学校の違い
続いては語学学校についてです。
セブの語学学校
セブの語学学校は、マンツーマンレッスンがメインになっている場合がほとんどです。
私がセブで受けていたレッスンは、全部で6時間。そのうちの4時間はマンツーマンレッスンでした。
先生と一対一なので、とにかく話す機会は多いです。
休む間もなくレッスンが行われるので、真面目にレッスンに取り組むとかなり英語力は伸びます。
またセブの語学学校は、日本資本、韓国資本が多く、生徒はアジア人が大半なのも特徴です。
私が滞在していた学校は、スイス人の方一人除いて、あとはみんなアジア出身の方でした。
イギリスの語学学校
イギリスは、グループレッスンを受けられる語学学校が多いです。
時期によって違いますが、私がいた学校では、大体1クラス8人~9人の生徒がレッスンを受けていました。
学校の英語の授業を英語で受けている感じで、先生の話がメイン。
もちろん発表などもありましたが、クラスメイトが順番に発言していくため、自分が発言する時間や回数は、マンツーマンと比べてかなり少ないです。なので、積極的に発言できないと、授業だけではスピーキング力が育ちにくい環境でした。
ただグループレッスンのいいところは、テーマに沿ってクラスメイトとディスカッションをする機会も多く、自然と仲良くなりやすい事。
プライベートで一緒に出掛けるほどの友達を、たくさん作ることが出来ました。
そして、イギリスの語学学校には、ヨーロッパ出身の生徒が多くいるのも特徴です。
日本から遠く離れた国出身の友達との出会いは、文化や習慣の違いを知るいい機会となり、英語以外に学ぶことが多くありました。
どっちがおすすめ?
積極的に英語で話しかけることに抵抗がある方は、セブのマンツーマンレッスンが絶対にお勧めです。
英語力関係なく、普段あまり出会う事ができない国の方々と知り合いたいという方は、イギリスがお勧めです。
生活
続いては、日常生活についてお伝えしていきます。
セブの生活
料理
セブのご飯は、すごくおいしかったです。
もちろん、行くお店による話で、屋台などで食べるとクセがきつくておいしくない…という話もききます。
しかし、観光客が多く訪れるようなお店の料理は、すっごくおいしくて驚きました。味付けも日本料理に近いように感じます。
物価
ものによりますが、大体日本の3分の1価格で事が済みます。
ちょっといいものを食べたり経験しても、出費はかなり抑えることができます。
治安
世間では、セブの治安はいい!と言われています。
私もこのことを鵜呑みにしていたのですが、セブに到着するなり衝撃を受けました。
なぜなら、貧富の差があちこちで見られたからです。安全だと言われているところでも、ひったくりは多く、ストリートチルドレンもいます。私は息子が一緒だったこともあり、気を張って外出することが多かったです。
「東南アジアは初めて」という場合は、私のように街並みや雰囲気に少し驚くかもしれません。
イギリスの生活
料理
イギリスの料理は「まずい!!」という評価を一般的に受けていますが、私は十分おいしくいただけました。
学校の療食では「毎食ポテトが出てくる」など習慣の違いは感じましたが、出かけ先で行くお店のご飯も含め、大抵のものはおいしかったです。
ただスーパーに売られてるサンドイッチのパンなどは、ぱさぱさしてちょっと残念でしたけどね…。でもすぐになれました。
物価
場所や物によりますが、物価は全体的に日本よりも高いと言われています。
ただ、贅沢品とみなされるものはかなり高いのですが、スーパーで売っている食料品は日本とあまり変わりません。
私はイギリスの田舎に住んでおり、贅沢品を買うこともなかったので、さほど日本との違いは感じませんでした。
治安
場所にもよりますが、イギリスの治安はいいです。
【治安がいい=日本の感覚でOK】とまでは言えないですが、一人で歩いてるから危険という事もなく、本当に「ふつう」に過ごせました。
どっちがおすすめ?
費用を抑えたいなら断然セブをお勧めします。
ただ治安面を重視するなら、イギリスです。
国民性
個人差がかなりでてくる話にはなりますが、国民性の違いも感じました。
セブの人々
セブは、とてもフレンドリーで陽気の方が本当に多かったです。街で会う方の多くがニコニコ笑いかけてくれるんです。
そして、日本人にあこがれを抱いてくれている方も多く、「僕も日本に行ってみたくてね~!!」なんて話してくれることもよくあり、すごくうれしい気持ちになりました。
イギリスの人々
ギリスの方は、日本人と感覚が似ているような気がします。
全体的に、不愛想なわけではなく、かといって特別フレンドリーなわけでもない感じです。
ただ、たまにアジア人だから下に見てきたな、と感じる時はあり、少し残念な気持ちになったことはあります。
どっちがおすすめ?
積極的に話掛けるのが苦手な方は、セブの方が交流が持てやすいかもしれません。
ただイギリス人の感覚は日本人に近いものを感じたため、イギリスでも特に抵抗なく過ごせると思います。
手軽さ
セブとイギリスでは、飛行時間などにも大きな差があります。
セブ | イギリス | |
飛行時間 | 4時間半 | 12時間(ロンドン) |
航空券 | 4万~8万円 | 10万~30万円 |
時差 | 1時間 | 9時間(サマータイム8時間) |
どっちがおすすめ?
上記の三項目を比較すると、明らかに条件はセブの方がいいです。
おすすめの留学先
それぞれの項目を比較した結果をまとめると…
セブ | イギリス | |
英語 | 英語初級者~中級者 | 英語中級者~上級者 |
語学学校 | 集中的に鍛えたい方 | より交流を楽しみたい方 |
生活 | 費用を抑えたい方 | 治安を重視する方 |
国民性 | 陽気 | 日本人と近い |
手軽さ | ○ | × |
セブ留学をお勧めする場合
英語力が少し不安だったり、親子留学を目的とする場合は、セブをお勧めします。
飛行時間が短いと子どもへの負担も抑えられます。そして、セブの人の方々の陽気さは子供ウケがよく、小さい子供から大人まで楽しみやすい環境です。
また、セブの方が話す英語はとてもはっきりとわかりやすく、日本人スタッフがいる学校も多いので、英語が苦手な親御さんでも抵抗感少なく留学しやすいと思います。
イギリス留学をお勧めする場合
すでに英語を話すことができ本格的な英語を学びたい場合は、イギリス留学をお勧めします。
セブの英語だけでは、ネイティブ英語を聞き取る力はなかなかつきにくいと感じたからです。
一方イギリスでは、特に田舎の方だと日本人は少なく、どっぷり本格的な英語につかることができます。
費用面でかなり高くついてしまうのが難点ですが、いろんな文化にも触れ合いやすく、視野を広げるのにも効果的な環境がそろっています。
最後に
セブ留学に関しては、より具体的に希望条件に合った語学学校を提案することが可能です。
「子どもが楽しめるところはどこかな。」や「費用は抑えたいけど、治安面で不安が少ないところはないのかな。」など疑問がありましたら、以下のフォームよりご連絡くださいね。
セブ留学の具体的な様子はこちら↓
参考