
この記事でわかること
- グループとマンツーマンの決定的な違い(=1回に話せる時間)
- それぞれのメリット・デメリットと、向いている子のタイプ
- うちの子はどっち?を決める3つの判断軸と選び方の手順
「子供のオンライン英会話を始めたいけれど、グループとマンツーマン、どっちがいいの?」
料金表を見比べても、この2つの違いだけは数字で比べられません。だから決められないまま、申し込みボタンの前で止まってしまう。私も同じところで悩みました。
結論からお伝えします。英語を「話せるように」したいなら、迷ったときはマンツーマンです。理由はシンプルで、25分のレッスンで子供が実際に英語を口に出す時間が、まるで違うから。ただしグループが正解になる子も、はっきり存在します。
私は子供向けの英会話教室でスタッフとして働きながら、自分の息子(現在中3)のオンライン英会話に5年以上つきあってきました。教室でたくさんの子を見てきた経験と、我が家の実感の両方から、後悔しない選び方をお伝えします。
子供のオンライン英会話|グループとマンツーマンの違いは「話す時間」
2つの形式のいちばん大きな違いは、子供が1回のレッスンで英語を口に出す時間の量です。
たとえば25分のレッスンを考えてみてください。マンツーマンなら、先生が話しかける相手はずっと自分の子だけ。25分まるごとが「自分の番」です。
これが生徒4人のグループになると、単純計算で1人あたりの持ち時間は約6分。先生の説明や、ほかの子が答えている時間を引けば、実際に話す時間はさらに短くなります。同じ25分でも、口を動かす量は4分の1以下。ここが最大の差です。
ただし「話す時間が短い=悪い」ではありません。ほかの子の英語を聞く時間は、そのままリスニングの練習になります。友達がいるから頑張れる、という子も本当に多いです。
参考までに、米国務省の調査では、日本語を母語とする人が英語を習得するのに約2,760時間が必要とされています。気の遠くなる数字ですが、大切なのはその中身。同じ1時間でも「聞くだけ」と「話す時間が含まれる」とでは、積み上がるものが変わります。
| 比べる項目 | マンツーマン | グループ(3〜4名) |
|---|---|---|
| 1回に話す時間 | レッスン時間まるごと | 人数で割った分だけ |
| レッスン内容 | その子のレベルに合わせて調整 | クラス全体に合わせた進度 |
| 間違いの訂正 | その場ですぐ直してもらえる | 全体へのフォロー中心 |
| 雰囲気 | 先生と1対1で集中 | 友達と一緒でにぎやか |
| 料金の傾向 | やや高め | 1回あたりは安め |
| 予約の自由度 | 好きな時間に取りやすい | 曜日・時間が固定のことが多い |
表にすると、「英語を話す量」を取るか、「楽しさと続けやすさ」を取るかという選択だと分かります。どちらを優先するかで答えは変わります。
グループレッスンのメリット・デメリット

グループレッスンの本当の価値は、「英語が楽しい」という気持ちを作れることにあります。
英会話教室で子供たちを見ていると、これは毎回感じます。1人だと恥ずかしくて声が出ない子が、友達が手を挙げた瞬間に一緒に手を挙げる。誰かが答えた英語をまねして口に出す。横に仲間がいるだけで、子供のハードルは驚くほど下がります。
グループレッスンのメリット
- 友達がいるから続けやすい:「今日もあの子に会える」がレッスンに向かう動機になります。
- ほかの子の英語を聞ける:同年代の子の発言は、自分の子にとって一番リアルなお手本です。
- ほどよい競争心が生まれる:「負けたくない」が英語をがんばる燃料になります。
- 料金が抑えやすい:1回あたりの費用はマンツーマンより安いのが一般的です。
一方で、正直にお伝えしておきたい弱点もあります。
まず、話す時間はどうしても短くなります。「話せるようになってほしい」が一番の目的なら、ここは無視できません。
それから、進度がクラス全体に合わせて決まる点。うちの子だけ理解が追いつかなくても、レッスンは進んでいきます。逆に、簡単すぎて退屈してしまうことも。レベル差が出やすいのがグループの構造上の弱点です。
さらに、画面越しだと「発言のタイミング」が難しくなります。教室ならその場の空気で分かることが、オンラインでは分かりにくい。控えめな子ほど、最後まで一度も話さずに終わってしまう回が出てきます。
曜日・時間が固定されることが多いのも、習い事や学校行事と重なると意外と負担です。
マンツーマンレッスンのメリット・デメリット
マンツーマンの強みは、レッスン全部が「うちの子専用」になることです。
先生はその子のレベル、その日の集中力、好きなものまで見ながら進めてくれます。単語が出てこなくて黙ってしまっても、待ってもらえる。間違えた発音は、その場で直してもらえる。この積み重ねが効きます。
マンツーマンのメリット
- 発話量が圧倒的に多い:25分すべてが自分の番。話す量がそのまま伸びに直結します。
- レベルに合わせてくれる:ゆっくりでも先に進んでもOK。ついていけない不安がありません。
- その場で訂正してもらえる:間違いを持ち帰らずに済みます。
- 人見知りの子ほど安心:ほかの子の目がないので、失敗を恥ずかしがらずに済みます。
- 予約の自由度が高い:好きな曜日・時間に入れやすく、忙しい家庭でも回しやすいです。
弱点は主に2つ。
1つは料金が高くなりやすいこと。先生を独り占めするぶん、1回あたりの単価は上がります。
もう1つは、先生との相性がレッスンの満足度を左右することです。グループなら友達の存在でごまかせる部分が、1対1では逃げ場になりません。合わない先生に当たると、その25分がまるごとつらい時間になります。
ただ、これは対策があります。講師を自由に選べるサービスを選び、合う先生を見つけたら指名し続ける。これだけで、マンツーマンのデメリットはほぼ消えます。我が家もこの方法で5年続いています。
タイプ別|うちの子はグループとマンツーマンどっち?

判断に迷ったら、次の3つの軸で考えてください。「目的」「性格」「英語レベル」の3つです。
① 目的で選ぶ
「英語を話せるようにしたい」「英検などの目標がある」→ マンツーマン。
「まずは英語を好きになってほしい」「英語に触れる習慣をつけたい」→ グループ。
② 性格で選ぶ
人見知り・慎重・じっくり考えるタイプ → マンツーマン。人の目があると固まってしまう子は、1対1のほうが伸びます。
にぎやかな場が好き・友達がいると張り切るタイプ → グループ。
③ 英語レベルで選ぶ
まったくの初めて → 日本語サポートのあるグループでも、講師が日本語を話せるマンツーマンでもOK。
単語で受け答えができる → マンツーマンに切り替えると一気に伸びます。この段階で発話量を増やすのが効率的です。
3つのうち2つ以上が同じ方を指していれば、それが答えです。特に「話せるようにしたい」が目的なら、マンツーマン一択だと私は考えています。
具体的なサービスで言うと、グループを受けたい場合は、GLOBAL CROWN for Group、ハッチリンクジュニア、QQキッズ、リトラボ英語などがグループ対応のプランを用意しています。月3,000〜5,000円台から始められるものが多く、価格重視なら現実的な選択肢。ゲーム好きの子なら、コーチ1人に生徒3〜4名でマイクラなどを遊びながら学ぶeスポーツ英会話eスピ!という選択肢もあります。
マンツーマンなら、我が家が5年以上続けているグローバルステップアカデミー(GSA)が基準になります。インターナショナルスクールが運営する完全個別指導で、レッスンは25分。ここから比較を始めると、他社の良し悪しも判断しやすくなります。
料金やプラン内容は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで最新情報を確認してくださいね。
我が家がマンツーマンを選んで5年続いた理由

息子がオンライン英会話を始めたのは小学4年生のとき。きっかけは英語ではなく、マイクラ(マインクラフト)で遊べるコースがあると知ったことでした。
選んだのはマンツーマンのGSA。理由は、「せっかくやるなら、たくさん話してほしかった」から。それだけです。
始めてみて、この形式でよかったと感じた場面がいくつもあります。
一番は、息子のペースを崩されないこと。言いたいことがすぐ英語にならず黙り込む時間があっても、先生は待ってくれます。グループだったら、その沈黙の間にレッスンは次へ進んでいたはずです。
もうひとつは、好きなことでつながれたこと。オールイングリッシュのレッスンですが、マイクラという共通言語があるので、先生と一緒にミッションをクリアしながら自然に英語が出てきます。「英語のレッスン」ではなく「先生と遊ぶ時間」。だから続きました。
りくまま家のその後
小4で始めた息子は、中3の今も同じレッスンを続けています。英検は中2で3級に合格し、中3になって最初の英検で準2級に一発合格。学校の英語にも自信があり、外国人を見かけたら自分から話しかけていく積極性がつきました。5年前、25分をまるごと本人の時間にしてよかったと思っています。
私はフル勤務のワンオペで英語育児をしてきました。送り迎えのいらないオンラインで、しかも自分の子だけを見てくれる25分。忙しい家庭ほど、マンツーマンの「密度」は効きます。
もう少し詳しい体験は、マイクラ英語学習の効果を5年分まとめた記事にも書いています。
迷ったら無料体験で両方試す|失敗しない3ステップ
結局のところ、子供に合うかどうかは受けさせてみないと分かりません。カタログを何時間眺めても答えは出ないので、次の手順で試してください。
- 形式の違う2社を選ぶ:グループが受けられる1社と、マンツーマンの1社。同じ形式で比べても違いは見えません。
- 同じ週に体験を入れる:間を空けると比較になりません。数日以内に両方受けると、子供の反応の差がはっきり出ます。
- レッスン後の子供の様子を見る:「楽しかった」より、レッスン中に何回口を開いたかを親が数えてください。ここが本当の判断材料です。
体験の申し込みで見ておきたいのは、無料体験の期間です。1回きりのお試しだと、緊張しているだけの姿しか見られません。複数回受けられるサービスのほうが、素の反応を確認できます。GSAは2週間の無料体験があるので、この点は安心して試せます。
体験のあとに、お子さんへ聞いてみてください。「先生とお話しできた?」ではなく、「今日、英語で何をしゃべった?」と。答えがすらすら出てくるほうが、その子に合っている形式です。
始める年齢の目安が気になる方は、子供のオンライン英会話は何歳から?の記事もあわせてどうぞ。
よくある質問(FAQ)
Q1. 子供のオンライン英会話はグループとマンツーマン、どっちがおすすめですか?
「英語を話せるようにしたい」が目的なら、マンツーマンをおすすめします。25分のレッスン時間がまるごと自分の番になるため、発話量がグループの数倍になるからです。一方で、「まずは英語を好きになってほしい」「友達がいたほうが頑張れる子」であれば、グループのほうが続きます。目的と性格の2つで判断してください。
Q2. グループレッスンだと英語が話せるようにならないのですか?
そんなことはありません。ただし、話せるようになるまでの時間は長くかかります。生徒4名のクラスなら1人あたりの持ち時間は単純計算で4分の1。リスニング力や英語への親しみは十分に育ちますが、スピーキングを伸ばしたい段階に入ったら、マンツーマンへの切り替えを検討してください。
Q3. 人見知りの子はどちらが向いていますか?
マンツーマンが向いています。ほかの子の目がないぶん、間違えることへの抵抗が小さくなるからです。画面越しという距離感も、対面の教室より緊張しにくいと感じるお子さんが多いです。まずは先生と1対1で「英語が通じた」という成功体験を積むほうが、結果的に自信につながります。
Q4. グループからマンツーマンに途中で変えてもいいですか?
問題ありません。むしろ、グループで英語に慣れてからマンツーマンに移るのは自然な流れです。目安は、単語やフレーズで受け答えができるようになったころ。この段階で発話量を増やすと、伸び方が変わります。逆に、マンツーマンで疲れてしまう子がグループに移るのも、続けるための立派な選択です。
Q5. 料金はどのくらい違いますか?
一般的にグループのほうが1回あたりは安く、月3,000〜5,000円台のプランを用意するサービスもあります。マンツーマンはその数倍になることも珍しくありません。ただし、費用は「話した時間」で割って考えてください。1回あたりが安くても発話量が4分の1なら、実質の単価は必ずしも割安とは言えません。最新の料金は各社の公式サイトで確認してください。
まとめ|「話す量」を基準に選べば迷わない
最後に、この記事の要点を整理します。
- 2つの形式の決定的な違いは1回に英語を話す時間。ここが伸びを分けます
- グループは楽しさと続けやすさ、マンツーマンは発話量と個別対応が強み
- 「目的」「性格」「英語レベル」の3軸で、2つ以上が指すほうを選ぶ
- 迷ったら形式の違う2社を同じ週に体験し、口を開いた回数で判断する
子供の英語は、正解を選ぶことより、続けられる形を選ぶことのほうが大切です。我が家は「話す量」を優先してマンツーマンを選び、5年続きました。ただ、友達と一緒だから通えている子も、教室でたくさん見てきました。
大事なのは、お子さんが「英語を口に出した回数」が積み上がっていくこと。その一点だけを見て選べば、大きく外しません。まずは体験レッスンで、お子さんの反応を確かめてみてください。