近年、親子で短期留学をする方が増えています。
お話をお伺いしていると、お子さんへの思いがすごく伝わり、私もとても暖かい気持ちになります。
そして同時に、せっかくの留学を「より価値あるものに欲しいなぁ。行ってよかった!と心から思ってもらいたいなぁ。」とよく思うんです。
Contents
親子の短期留学の価値は何?
まず、親子の短期留学にどんな価値があるのか、どんな成果を得られるのかをお話していきますね。
英語力についてですが、短期の滞在となると、親御さんが思うほどの英語力の成長は期待できないかもしれません。
ただ、全く英語力に変化が無かったかというと、そんな事はないんですよ。
実際に息子も10日間の親子留学をしてきましたが、「さすが吸収の早い子供!」と感心させられる事があしました。
※これについては、別途記事で紹介させていただいています。
短期留学の価値に「精神面・英語学習への意欲の変化」をあげることができると思います。
この変化とは、具体的には以下のような事。
ポイント
- 度胸・コミュニケーション能力
- 他国文化・習慣の学び
- 英語への関心・自信
それぞれについてどういうことか。そして、その部分を伸ばすために親御さんができる事を紹介していきますね。
度胸・コミュニケーション能力
私が英語力を伸ばすためになくてはならい!と考えているのが、この度胸・コミュニケーション能力です。
留学をするからには、英語力を重視する方は多いです。
ただ、ある程度英語力が付いても、それを使って話すための度胸・コミュ力がないと、結局話ができません。そして、英語を使って話をしていかなければ、スピーキング力はなかなか伸びないんです。
なので、この度胸・コミュ力は、高い英語力を身に付けるためには、必要不可欠。
英語力以上に、育てていきたいところなんです。
親御さんが出来る事①
このカテゴリーに限らずですが、ぜひ親御さんがお子さんのお手本になってあげてください。
きっと親御さんにも、「英語が苦手…」「人見知りする…」なんて方もいらっしゃると思います。
でも、やはりお子さんは親御さんの事をよく見ています。きっと親御さん以上にどきどきしています。
ぜひ親御さんには頑張って欲しいところなんです。
学校や食堂で会う人に【目を見て、笑顔で、挨拶をする!】こういう事でいいんです。
「Hello!」「Thank you.」たったこれだけの会話でも、顔を合わすうちに相手との間に、素敵な空気ができてきます。
相手が歓迎モードだと分かると、お互いに話しかけやすくなりますよね。
些細な時に、一声かけてくれるようになったり、明らかに会うと嬉しそうにしてくれるような、ちょっと嬉しい関係を築ける様になるんですよ。
このように少しずつでも打ち解ける姿を、ぜひお子さんにも見せてあげてください。
最初は後ろに隠れているようなお子さんでも、勇気を出して
他国の文化・習慣の学び
日本ではなく、あえて海外に出る醍醐味の一つは、他国の文化・習慣の学びではないでしょうか。
滞在する国によって、日本との文化のギャップは変わってきますが、よくあげられるのは食事の違いです。
環境の違いや背景が全然違うのですから、食べ物の素材・味付けが違って当たり前ですよね。
そして、子ども達は、日本で馴染みが無いものほど「おいしくない」と感じがちです。
そして、他にも
- 虫がすごく多い
- トイレが汚い
- 置き引き・スリ・ぼったくりが多い
など国や地域によって、「ひゃ~っっっ!!!!」となるカルチャーショックを受ける事は珍しくありません。
いろんな面で、やっぱり日本とは違うんです。
親御さんが出来る事②
他国の文化・習慣の学びに関して、親御さんがお子さんにしてあげられる事をお伝えしていきますね。
ポジティブな声かけ
ここで親御さんにしてもらいたい事は、ポジティブな声かけです。無理やり感じる事を否定するのではなく、学びに変えていきましょう。
例
- この国では、○○のような食べ物が好まれるんだね。
- 日本とは味が違ってびっくりするかもしれないけど、この国の事が少し分かることができたね。
- お菓子とかはどんなものを食べるのかな?
- おいしくないばっかり言ってたら、作ってくれた人が悲しむから、嫌な顔はしないようにしようね。
- 暑い国は虫が多いんだね。日本で見た事ない虫はいるかな?
- こんな危険な事があるよ。注意するためにはどんな事に気をつけたらいい?
などなど。
なぜなら、親御さんがネガティブな事を言ってしまうと、お子さんは海外にネガティブなイメージを持つようになってしまうからです。
このイメージが膨らんでしまうと、英語への興味を薄れさせてしまう原因にもなってしまうんですよ。
そして、個人的な意見ですが、自分の常識以外を否定して過ごすより、「なるほど、なるほど!」という姿勢でいれた方が、ずっと楽しくなってくると思うんです。言霊ってやつですね。
色々な所に訪れる
そして、その国ならではの文化に触れ合うためにも、いろいろなところに遊びに連れていってあげてください。
日本人ガイドが付くツアーなどもあるので、英語が苦手な親御さんでも、安心して遊びにいく事ができますよ。
英語への関心・自信
英語に関心・自信を持つ事は、英語学習へのモチベーションを維持するには欠かせません。
せっかく留学したんです。留学中に、この関心・自信をつけてもらいましょう。
初めて語学学校でレッスンを受けた時、萎縮してしまうお子さんは少なくありません。
もちろんレッスンはお子さんが楽しめるように工夫がされており、先生が優しくケアしてくれる学校が大半です。
それなりに楽しむ事ができるのですが、でも、先生が言ってることがわからないのがつらい…。
これが続くと、どんどん自信をなくしてしまう子がでてきます。
こんな時は、やっぱり親御さんの出番です!!
親御さんができる事③
どんな簡単な変化でもいいので、褒めてあげましょう。そして、成長に気づかせてあげましょう。
わ!その発音、めちゃくちゃ上手になったやん!!
たくさんたくさん褒めてあげてください。
そして、もし親御さんもレッスンを受ける場合は、親御さんの気持ちを伝えてあげて下さい。
このように、ずっと勉強してきたお母さん(お父さん)でも難しいから、○○君が分からなくても当然。1つでも2つでも、分かる事が増えたらすごいんだよーー!という感じに伝えてあげてください。
「最初は分からなくても仕方がない!ちょっとずつできるようになったらいい!!」とお子さんの気持ちに余裕を作ってあげましょう。
そして、ここで英語の関心・自信が持てた子は、帰国してからの英語学習への姿勢が変わってきます。
やる気が芽生えているうちに、英語を楽しめる環境を用意してあげると、モチベーションを維持しながら英語を積極的に学んでもらえるようになるんですよ。
短期留学で英語力を少しでも伸ばすために
短期の留学では、英語の成長はなかなか期待できないとお話しましたが、事前の準備をしてるかどうかで、成長度合いは変わってきます。
というのも、一部分でも単語や文章を理解してるかどうかで、先生の言ってる事に推測が立てれるかが変わってくるからです。
例えば、私がアラビア語で「あなたの好きな色は何ですか?」と聞かれても、さっっっっっぱり分からないでしょう。
でも、「何」「好き」「色」という単語がわかるだけで、ずっと推測しやすくなると思います。
お子さんにとっての英語も一緒です。
全くのゼロからの推測は難しいですが、ヒントがあるだけで察する事ができるようになります。そこから、「あ~色を聞きたいときは、こういう風に言ったらいいんだな」と理解し、自分でも使える英語にしていく事ができるんです。
また「How are you?」などのあいさつ文を事前に覚え、最初から簡単なコミュニケーションを取れるように準備しておくことで、最初の緊張を解くこともできます。
進んで発言できるようになった子は、どんどん英語力が伸びていきますよ。
この良い循環を生み出すためにも、事前に最低限の英語を学んでいく事をおすすめします。
短期留学の価値【まとめ】
留学は、親御さんやお子さんにあった環境の学校を見つけることが、楽しむための第一歩になります。
でも、同じ条件の中でも、心がけ次第で価値はずっと変わるんです。
やっぱり高い費用を出していく留学。できるだけ、有意義な留学にしていきたいですよね。
そのためにも、事前に英語の準備をしていきましょう。(楽しく遊びながら学ぶ方法を当ブログでも紹介しています。)
そして、滞在中はいろいろなギャップを、学びに変えれるような発言をしていきましょう。
このように事前に心構えをしておき、親御さんもお子さんも、
留学準備におすすめ!